前回のパート1では、家を建てるハウスメーカーの選び方や、納期について詳しくお話ししました。特に、神奈川から山形への移住に伴う家づくりのプロセスや、タマホームを選んだ経緯について詳しく書いています。まだご覧になっていない方は、こちらからご覧ください。
今回はパート2として、家の中でのこだわりポイントや雪の多い東北ならではの工夫点、実際に住んでみて感じたやってよかったことや反省点、そしておすすめの商品についてご紹介します。これから家を建てる方や、東北での生活を考えている方の参考になれば幸いです。
1. 家の中でこだわったポイント
家づくりにおいて特にこだわった点を具体的に紹介します。
リビングのデザイン
我が家は40坪の広さで、26畳のLDKを設計しました。
家族4人が十分に広々と過ごせる空間を確保することができました。さらに、その中に4畳の畳スペースを作り、ロールスクリーンで仕切ることで、もう一部屋として利用できるように工夫してます。この設計により、リビングの一部を多目的に使うことができ、より快適な生活空間を実現しています。
和室に作った収納スペースは下が抜けているため圧迫感を感じず、作品を飾ったり子供のおもちゃを収納したりと役立ちます。オプションで扉を純正のふすまからマグネットの開き戸タイプにして、扉の色もフローリングのテイストに合わせたことで統一感がでていい感じになりました。
子供がまだ小さいため和室のこの収納に服を収納し、選んであげて着替える、というのが楽で気に入っています。
120cmサイズのデスクがおける床の間もできたため、子供の勉強スペースとして使ってます。
|
ロールスクリーンで仕切るにあたり、壁から柱までの長さがタマホームで対応している既成のロールスクリーンでは足りず、柱を太くして設置できるようにしました。
リビングの真ん中にある柱なだけに圧迫感が出るかと思いましたが、意外となじんで耐久性が上がったように感じるほどです。
お気に入りのソファー☆
和室との境目にサイズぴったりなソファー。スプリングも硬すぎず沈み込みすぎずで最高。カバーが洗えるのもうれしいポイント♪
|
|
これも必要!全然滑ることなくソファーの脚を支えてくれる優れもの。
キッチン
タマホームの横浜店のモデルルームで見た時にこれだ!と思い決めた【ペニンシュラ型キッチン】
リビングにいる家族を見守りながら家事ができて作ったものをすぐに配膳できる。理想の同線で採用しました。
標準仕様のキッチンですが後ろの戸棚も収納力たっぷりで引き出しもゆっくり閉まるタイプの為子供も指を挟まなくて安心です。
フローリングの床とも相性がよく統一感が出てよかったです。
5年たって見て感じたことが、当初は備え付けの食洗器をあまり活用してなかったのですが、一度使い始めたら圧倒的な楽さと洗いあがりのきれいさに、オプションで大容量タイプにしたらよかった!と少し後悔しているところです。
収納の工夫
収納をたくさん作ることができるのも注文住宅のいいところ。
キッチンにもパントリー、玄関にもシューズクローク、寝室にも大きめのウオークインクローゼットを作りました。
特に玄関のシューズクロークは、家族の多い靴はもちろん、雪国では灯油のポリタンクを置いたり、雪かき用のスコップ、雪遊び用のそりなど場所を取りがちなうえに濡れたまま家の中に持ち込めないものの収納に役立ちます。
特に東北の小学生は冬になるとスキーウエアで登校するためウエアをかけておくためのポールハンガーもあるといいかもしれません。
我が家は棚の設置を節約するために自分たちで楽天で板やポールを購入して設置しました。
|
ノナカ金物店さんでほとんど揃えました。
取り付けも意外と楽しいもんですね♪
後悔ポイントが脱衣所の収納。特にこだわらず標準仕様でお願いしたのですが、下着やパジャマを収納するには奥行きが深すぎて、間にある棚も微妙な高さで4段タイプの引き出しでなかなか合うものが見つからない。奥も上もデットスペースになりがちな所が残念ポイントでした。浅めで真ん中の棚なしにして自分たちで棚をつけたらよかったなぁ~と思う今日この頃です。
2. 雪の多い東北ならではの工夫点
冬の厳しい寒さと大量の雪に対応するために行った工夫について詳しく説明します。
断熱対策
断熱材の選定や窓の種類など、寒さ対策を徹底しました。
一番過ごす時間が長いリビングにはすべてトリプルサッシを採用。驚くほど熱が逃げずに朝使ったエアコンの温かさが帰宅した8時間後も残ってるほど。
昨今の猛暑も、外からの暑さを抑えて室内のエアコンの効果を高めてくれて、窓でこんなにも違うものかと驚きます。
トリプルサッシは熱だけでなく、音も抑えてくれるため、近くを飛ぶ飛行機の音も選挙カーの演説もほぼ聞こえなくなるほど優秀です。
雪害対策
屋根も雪下ろしが必要ないほど傾斜にこだわった設計に。真四角の家や屋上がある家もおしゃれですが、やはり雪の事を考えると難しいところ。積雪が多い地方なのでベランダを作ってるおうちは少ないものの、2階にベランダのように張り出した部分をサンルームを作って洗濯物を干すのに活用しているお宅も多いようです。陽がたっぷり当たると気持ちいいですもんね。ただ、ベランダを作ると固定資産税が高くなるなんて話もあり、我が家はベランダは作らず、一階の掃き出し窓にウッドデッキを設置することにしました。
しかし!!2年前の大雪の重さでウッドデッキにゆがみが( ノД`)シクシク…
火災保険で対応できたので助かりました。
雪国ならでは
エアコンの室外機の高さ上げ
雪国ならでは、積雪を見越して大体のおうちでエアコンの室外機は高上げして設置するため、エアコンの設置料金にプラスして料金がかかります。その上色味を選べないため、外観のどの部分に室外機を置くか、どんな見栄えになるかは考えないといけないところです。
クッションフロアの選択
脱衣所やトイレの床材を当初はラミネートフロアの床材で考えていたもの、寒冷地では割れてしまったり強度が保証できないとのことでクッションフロアに変更することになりました。結果、足元は温かい上にデザインもオシャレなものが選べて正解でした。
柱の数
家の建築に入る前に最終合意書で図面を確認し、サインをして工事が始まりますが、現場の大工さんのアドバイスによって多少変更になることもあります。私たちの家では、リビングの中央に柱を1本設計していましたが、積雪の多い地方で雪の重さに耐えるため、もう1本柱が必要になりました。部屋が狭くなったり、キッチンの使い勝手が悪くならないか心配でしたが、ちょうど邪魔にならない場所に取り付けてくれたため、不便はありませんでした。
3. やってよかったことと反省点
実際に家を建ててみて、特に良かったことや、反省点について振り返ります。
やってよかったこと
リビングの壁の一部にエコカラット
LDK一帯になってることもあり、心配したのは調理などで出てしまう匂い問題.。
エコカラットをリビングの一面に貼ることでアクセントにもなる上に匂いも思ったほど気になりません!もちろニンニク強めの料理や魚を焼いたら匂いますが、キッチンとリビングが離れてるタイプのお家でも同じことなので許容範囲です。
業者の方にはりつけを頼むと8万円ほどかかるため、エコカラット2箱だけを用意してもらってこちらも取り付けは自分たちでやりました。
|
真っ白な壁の一部をシックでおしゃれにしてくれるこのデザイン。カットも簡単にできるためちょうどいいサイズにぴったり合わせることができました。張り方のコツは下から順々に張り付けていく方法がきれいに貼れるそうです。
ウッドデッキ
最初のうちは洗濯物を干すのに少し出れるくらいのウッドデッキでもいいかと思っていたのですが、120cmサイズの大きさにして大正解でした。洗濯ものを干すにも余裕がある上に子供たちが遊ぶことも出来る。夏には庭と言わずウッドデッキにテーブルを出してご飯を食べるだけでもいつもと違ったキャンプ気分にもなって最高です。
反省点
インターフォンモニターの設置場所
リビングから少し離れた洗面台近くにニッチを作って設置したのですが、インターフォンが鳴って確認に行くまでに同線的に不便な場所になってしまい、もっと同線を気にしたらよかったなぁ~と反省です。
リアルボイス
住み始めてから5年経った今の感想や、日々の生活の中で気づいたことを紹介します。
それでもやっぱり雪国は寒い!!
リビングに採用したトリプルサッシが優秀とはいえ東北の冬はやっぱり寒いです。その中でも色々比較して選んだ【三菱霧ヶ峰 ズバ暖】の威力はすごい♪ズバ暖のエアコンの最大畳数が23畳タイプまでだったもの我が家のリビングをまんべんなくあっためてくれます。
人口芝はこれがおすすめ!
ウッドデッキに面した庭には人工芝を敷き詰めました。
除草剤を撒いた後にさらに除草シートを敷いて天然芝を設置。
敷き込みも簡単で私一人でもできました。色も手触りもすごくよくてもうすぐ6年ほどたちますが、いい状態をキープできてます。日に当たって黄みがかった色味も味としていい感じです♪
|
まとめ
家づくりは人生の中でも特別な瞬間。
山形県の自然や気候、地域特性を活かしながら、自分の理想を実現するために試行錯誤を重ねる過程は、かけがえのない経験となります。
こだわり抜いて、心から納得できる住まいをつくり上げましょう。それは未来への投資であり、家族の幸福を育む土台となると思いますよ♪